HOI4
HOI4/Kaiserreich
出口はすぐそこに †
さて、当面の課題は大恐慌からの回復か。
そうですね。ですが、回復は目前です。


帝国銀行のヒャルマル・シャハト氏
の立案した四カ年計画により、恐慌後の経済成長を図ります。



おお、ついにか!
はい。また、科学研究も推奨していくつもりです。
大恐慌が終息することにより消費財に使用する工場も減り、工場建設も容易になるでしょう。軍に使う人的資源も増える見込みです。
ガチャ
失礼いたします、陛下。
おお、ブリューニング。どうだ?外務大臣の任には慣れてきたか?
ええ、なんとかやっております。
アメリカ大統領選にて現職のフーヴァーが落選、民主党のルーズベルトが当選したようです。

アメリカ、か。
まぁ、アメリカは先の大戦後孤立主義に回帰しているので我々への影響はほぼないですが。
そうか?
動き出す帝国 †
大恐慌から回復し、数ヶ月後……
ブリューニング、話があると聞いたのじゃが。
はい。我が国は他国を抜いていち早く恐慌から抜け出しました。
うむ。
そして、少なくとも今は一時的ではありますがイギリスやフランスよりも国力は我が国の方が優勢に思われます。
単なる工場の数ではなく、自由に使える工場の数が今はその二国より上だということです。
話が見えないのう。つまりはどういうことじゃ?
……ザールの返還を早めてみようと思っております。

パーペンに話してあるのか?
ええ。賛成はしてくれています。
じゃが奴ら、特にフランスが首を縦に振ってくれるかのう。
賭けみたいなもんですが……いずれは返還される予定な土地です。それを少し早めたって問題はないと思います。
こちらが有利な賭けだとは思いますよ。
ドイツのザール国際連盟管理地域の早期返還の要求に合わせて、イギリス、フランス、ドイツの3カ国で会議が開かれた。
***
ザールの早期返還ねぇ……
我々は何も侵略して世界秩序を乱そうとしているわけではないのです。まして、我々はあなた方は世界秩序を守るための強力なパートナーと認識しています。
どうでしょう?
……ま、いいんじゃないかな?
ふ、ふざけるな!フランスは断じてみとm
(無言の腹パン)
う、羽毛……
ヒソヒソ(バカタレ!ここでドイツを刺激して戦争になったらどうする!?)
ヒソヒソ(でもここで止めなきゃドイツは暴走しますよ!?)
ヒソヒソ(心配のしすぎだクソッタレ!同盟切るぞこの野郎!)
えぇ…(困惑)

***
通りにはためくは、黒白赤の帝国旗
かつてカイザーであった大統領の乗る車が走る道路の周りを群衆が囲む
そして彼らはこう言うのだった。
皇帝陛下万歳!
……
このとき、大統領の目には確かに涙が浮かんでいた。
英雄の復帰 †
参謀本部
……来たか。
やれやれ、こんな老いぼれが必要というのかい?マッケンゼン兵務局局長?
必要だとも。使える人材は活用していかねば。
しかしマッケンゼン、こんな老いぼれよりも今現役で頑張ってる若手の方がよっぽど使えるだろう?
しかし彼らには実戦の経験が足りない。東アフリカの密林での戦闘経験。それが君の最大の強みだ。
……いつか密林で軍を動かすことがあるかもしれんからな。
なるほど、そういうことならば喜んで力を貸そう。

帝国の安定化 †
おおおおお!感激じゃったわい!
大盛況でございましたね。ザールの住民はが諸手をあげて喜んでおりました。
わしはまだ民衆に期待されておる!それが知れただけで十分じゃ。
これは民衆が帝政を復古させることにそこまで抵抗を感じていないことの表れでしょう。



政治の混乱の元となっていた比例代表制をやめます。また、憲法第48条に基づき大統領の権限を強化することで、国内の安定化を図ります。
まぁ、手段がどうであれ、国が安定することはいいことじゃ。お前に任せよう。
わかりました。
Die Wacht am Rhein †
なぁ、パーペン
どうしました?
少し相談だが……ゴニョゴニョ
……!?
正気ですか?あなたは……
ああ、正気だとも。
とりあえず軍の方に掛け合ってみましょう。
***
ラインラントへの進駐だと!?
えぇ、そうです。私も聞いた時はびっくりしましたが。
無論あなた方にやれと言われればやるが……失敗したらどうしようもできない。
今我々動かせる正規軍は歩兵17個師団。英仏をまとめて叩けるほどの力はない。
それは兵務局としての意見ということでよろしいですか?
あぁ、そうだ。
***
ラインラント進駐じゃと!?
はい。
今度こそ英仏はタダでは済ますまい。開戦となったら責任は取れるのじゃろうな!?
いえ、陛下!我々には勝算があります。
ほう。
先のザール返還会議の折、フランスはイギリスに強硬手段を取ることを止められていたように思えます。フランスもイギリスとの足並みが揃わなければ何も言わないでしょう。政情も不安定と聞きます。
少々分の悪い賭けであることは承知しています。しかし、ラインラントの再武装は帝国が発展するためには避けては通れないのです!
……
お前たちがそこまで言うのじゃったら、成功するのじゃろう。
やるんじゃったら、必ず成功するようにするんじゃ!
はっ!

巨星墜つ †
ドイツ政府内でラインラント進駐の準備が進む、1934年7月1日 ノイデック
…ゴホッ…ゴホッ…
(政府はラインラントへの進駐を準備しているという。偉大なドイツへ回帰する、第一歩だ。成功することを祈るだけだ。)
(しかしもう、私は……)ゴホッゴホッゴホッ!
ガチャ
……
ゆ……友人…ハインか……
パウル・フォン・ヒンデンブルクよ、準備は出来ているか?
ああ……無論だ……。
何しろ……私は……大いに尽くすことができたからな……
我が皇帝 と……我が祖国 のために……!''

大戦の英雄、パウル・フォン・ヒンデンブルクが彼の所領であるノイデックで亡くなったという一報は、瞬く間にドイツ中を駆け巡った。ドイツ中の人々がその死を悲しんだ。彼を弔うため、ドイツ政府による盛大な国葬が催された。葬儀には大統領、首相をはじめ、参謀総長や大統領の親族、すなわち元帝室のメンバーも何人か参列した……。
実に、ラインラント進駐実行数日前のことであった。
荒鷲の飛翔 †
1934年7月23日 ドイツ兵務局
(頼む……何事もなく収まってくれ……)
ジリリリリリン
ガチャ
兵務局長フォン・マッケンゼンだ。
私です。マンシュタインです。ちょうど第一軍17個師団中7個師団は今ラインラントに入りました。
よし、わかった。
***
陛下、マンシュタイン麾下の7個師団がラインラントへ進入しました。
うむ。よくやった。して、あとは英仏の反応を待つだけじゃが……。
***
陛下!フランスの公式見解は
遺憾の意
だけだそうです!
一瞬、大統領執務室は静寂に包まれた。
う、うおおおおおおおおおお!
結果は大成功であった。イギリス、フランスは抗議声明を出したのみで強硬手段に出ることはなく、無血でラインラント再武装は達成されたのであった。
いよいよドイツの目は、本格的に外国へと向きつつある。

補足 †
ちなみにNF「新政府を確立」はバニラと説明文が同じなので消させてもらった。
ラインラント進駐を達成した後のニュース画像も写真がナチのものになってたので削りました。
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